茶虎の子と、黒猫の子と。
黒猫が居ないので尋ねると、海に落ちて死んでしまったと。
潮に流されているのを網ですくったが駄目だったと。
この界隈の猫たちもほとんど絶えてしまったと。
ここに来れば、そこち行けば居て当然だと思っていた小さな命たち
時が押し流してゆく命たちは多いのだと、思い知る。