2年半ぶりに訪れた島は、以前にも増して静けさに包まれていました。
波の音とか、風の音とか
それだけ
雑音のない
ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。
よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。
世の中にある人とすみかと、またかくのごとし(方丈記より)
ここは小春日和の折にはたくさんの路地猫達が気持ちよさそうに毛づくろいしていた場所。
茶虎の子と、黒猫の子と。
黒猫が居ないので尋ねると、海に落ちて死んでしまったと。
潮に流されているのを網ですくったが駄目だったと。
この界隈の猫たちもほとんど絶えてしまったと。
ここに来れば、そこち行けば居て当然だと思っていた小さな命たち
時が押し流してゆく命たちは多いのだと、思い知る。
どこかしら体に痛みがあるのとあまり物事をポジティブに考えられない
本質的にポジティブでないならなおのこと
いろいろとうんざりすることも多く、いろいろ思うことも多く
AFがついたカメラはすべて処分した
iPhoneあればいいんぢゃね?とか
撮れないものは撮らないという思考
諦めるとは明らかに極めることである
もちろんこれは有名な某作家の受け売りだけれども